警備会社を経営しよう 事業計画編 その5 資金繰り

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さて、前回はぼんやりとした売上利益計画では、経営が立ち行かなることを説明しました。今回は現実的な売上利益計画を考えてみましょう。

先ずは残すべき利益を考えましょう。売上からの逆算ですね。前提として、あなたが指導教育責任者とします。後に記事を書きますが、指導育責任者を他指導から招くメリット・デメリットがあるのは、頭の隅に入れておきましょう。

前回述べてように、返済金額が月に約40,000円。次に家賃はどうでしょう。5名体制を目標にするなら、事務机と面接・教育と装備品収納スペース(検査時に雑然と置いてあると注意されますよ。できれば公安委員会届出の装備は鍵付きロッカーへ。)、見た目は気にしなくていいなら、地方都市なら30,000円台であるでしょう。5名の警備員の勤怠管理と現場管理、出面表から契約先への請求、営業に事務員さんは必要でしょうか。私が知る限り、奥さんや警備員兼事務担当がこれに当たります。そして、あなた自身がやってもいいのです。指導教育責任者は「常駐して指揮下の警備員を常に、または必要に応じで指導監督する」人です。推奨はしませんが、黎明期は固定電話から転送で電話を受けたり、自身もヘルプで現場に入るものです。もちろん、早期に是正されるべき状況ではあります。

そうすると、維持費・消耗品・通信費も含めると毎月100,000円程度のランニングコストになります。年間で1,200,000円ですね。最初の繁忙期月の9月までは求人と少人数でスポット警備しか受注できません。4月に開業届を出して認可まで約40営業日かかります。ですから本格始動は6月以降です。3か月で求人を行いそれまでに何名集めて売上を立てないといけないのか。

これは、採用計画とも絡んできます。受注見込みがあっても、警備員がいなくては何もできません。年間いくらの売上があれば、1,200,000円のランニングコストを賄えるのでしょうか。警備員1人がもたらす利益から考えましょう。過去の記事です。

警備業を開業しよう その12 交通誘導警備の損益計算
交通誘導警備の損益について説明していきますね。 交通誘導警備といえば、1日中立ってばかりで、あまり良いイメージは持たれていないですね。しかし、公共工事にイベント等で欠かせない存在で、人員不足から公共工事の遅れやイベント中止等の社会問題...

粗利で5,000円です。10名が30日で80%稼働した場合、

5,000円×(30日×80%)=120,000円

これで、月の支払いはできますね。売上換算で14,000円請求としますと350,000円です。年商4,200,000円がボーダーラインです。損益分岐点といいますね。警備員さんに、還元したい場合は粗利が5,000円から下がっていきます。

ここで、資金繰りについて触れましょう。前回も述べた通り、目標人員の採用までの途中はほとんど仕事が取れない、または無いと考えます。採用計画を初年度10名とした場合、

6月に3名、7月に3名、8月に4名

上記のように計画したなら、彼らに支払う最低保証月給を設定し、170,000円(社保込み)すると、6月に510,000円、1,020,000円、8月に1,700,000円。合計で3,200,000円が必要です。自己資金は3,000,000円。借入が3,000,000円。半分が吹っ飛びます。3か月分の家賃等の諸費用、装備装具費も含めると、売り上げを上げる前に資金が尽きそうです。すると、開業時期を1か月前倒することや、採用計画を見直す、営業活動で下請け先を探しておく等の営業計画のビジョンも固まるでしょう。

そして、繁忙期に突入する前に、最低限必要な余剰資金はいくらでしょう。お仕事をもらっても入金は翌月です。ならば、最低限1か月分の資金が必要です。

人員数×人件費+家賃等諸経費

前述の設定なら2,500,000円程度です。ここから考えると、自己資金+借入金で初期投資と売上が上がるまでに使える資金の上限値が見えてきます。この金額をみて、新規採用で増える人件費を考慮して、次月・次年度と売上から残しておくお金、「剰余金」を計算しなければなりません。

売上計画では見えてこない、「現金の流れ」を把握しましょう。資金繰り、キャッシュフローとも言いますね。人員もそろって、結構な数の工事現場で活躍しているのに、給与の支払い遅延が発生している小規模警備会社の話はよく耳にします。

融資を受ける際に、売上計画と資金繰り表は提出しなければなりません。怖いのは、自己資金でどんぶり勘定で起業する場合です。誰からのチェックも受けませんですし、資金ショートしてから金融機関に融資を申し込んでも、審査にそれなりの時間がかかります。加えて、自己資金が枯渇している状態では審査が厳しくなる傾向にあります。

事業者向けローンなどありまが、金利が10~15%となります。300万円借りたら330万円返すはめになります。30万円を捻出するには、警備員さんがいくつの現場で何人働けば良いのでしょうか?経営者としての感覚を身につけなければなりません。

いろいろな経営・起業入門編の本やサイトがあるので、一読はしておくべきですね。

https://nassca.diaspora.jp/2020/02/12/post-3856/

こちらのサイトで詳しく説明されているので、参考にしてください。

次は、会社運用について考察します。

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